Q ソルフェージュってなぁに?

A 私たちは本を読んでいるとき、文字を通して主人公の気持ちを感じ、嬉しくなったり、悲しくなったり、楽しくなったり、寂しくなったりします。


それは、これまでたくさんの言葉を使い、ときには顔の表情や身振りなど身体も使いながら、大切な人に気持ちを伝えてきた経験があるからです。

そして学校でひらがな・カタカナ・漢字を学び、読んで理解できるようになったからです。


実は、私たちが見ている楽譜は、作曲家からのお手紙のようなものです。


歌うことは、お話することに似ています。

強く言ったり、やさしく言ったりするように、音楽にもさまざまな表情があります。


身体を動かすことは、音楽の気持ちを全身で感じ、表現することです。

話すときに自然と顔や身体を使うように、音楽もまた、身体を通してより深く理解することができます。


たくさん歌い、たくさん身体を動かし、音楽に合わせて表現すること。

そして楽譜の読み方を学ぶこと。


それは、本を読むように、楽譜から音楽を感じ取り、自分の中でいきいきと響かせる力を育てることなのです。


当教室では、音楽の基礎を段階的に身につけていくことを大切にしています。導入期には "しおたに式ソルフェージュ®️"を通して、歌うこと・身体で感じること・聴くことを通して、音楽の土台を育てていきます。

そのあと少しずつ、ロシアの音楽教育の流れをくむソルフェージュも取り入れていきます。これは、アゼルバイジャンのピアニストである グルナラ・サファロバ氏 より教えていただいたロシア式ソルフェージュメソッドの内容をもとに、演奏へとつなげていきます。


Q ピアノのレッスンなのになぜ歌うのですか?

A ピアノを演奏するときは、楽譜を見てすぐに鍵盤を押すのではなく、まずその音が頭の中で鳴っていることが大切です。


良い演奏をするためには、音の高さだけでなく、音色や強弱、どのように響かせたいのかを心の中でイメージできることが必要です。


歌うことは、その「内側で音を鳴らす力」を育てます。


Q ソルフェージュを学ぶと、どんな力が身につきますか?

A ソルフェージュは、楽譜を読む練習だけではなく、音楽を深く理解し、表現するための土台となる力を育てる学びです。

ソルフェージュを学ぶことで、たとえば次のような力が少しずつ身についていきます。


・楽譜を見て音楽を思い浮かべる力

・音と音のつながりや音楽の流れを感じ取る力

・音程やリズムを正確に聴き取る力

・歌うことを通して音楽を理解する力


こうした力は、ピアノやヴァイオリンなどどの楽器を学ぶ場合にも、音楽をより豊かに表現するための大切な基礎になります。

また、音楽を「指で覚える」のではなく、心の中で音楽を思い描きながら演奏できるようになることも、ソルフェージュを学ぶ大きな意味のひとつです。


Q 『しおたに式ソルフェージュ®️』とは?

桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」にて、長年講師を務めてこられたソルフェージュ指導の専門家、塩谷尚子先生が考案されたソルフェージュ教育法です。


遊びや身体活動を通して、歌うこと・感じること・動くことを大切にしながら、音楽の基礎力を育てていきます。


ソルフェージュというと、「音符を速く読む訓練」「受験のための難しい課題」といったイメージを持たれることもあります。

しかし本来のソルフェージュは、楽譜をただ読む力ではなく、音を心の中で鳴らし、感じ取り、表現する力を育てるものです。


しおたに式ソルフェージュ®️は


・内的聴覚(心の中で音を思い描く力)

・身体を通して音楽を感じる力

・歌いながら理解する力

・アンサンブル能力


を大切にし、音楽の土台をじっくりと育てていきます。

その積み重ねが、結果として読譜力や表現力へとつながっていきます。


Q リトミック(ダルクローズ)とは何が違うのですか?

A  リトミック(ダルクローズ・リトミック)は、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズによって考案された音楽教育法で、世界中で広く行われています。

音楽に合わせて歩いたり動いたりすることで、リズムや音楽の流れを身体で感じ取りながら学んでいくことが特徴です。

当教室で取り入れている しおたに式ソルフェージュ®️ も、音楽を身体や感覚を通して学ぶことを大切にしており、音楽を頭だけで理解するのではなく、歌ったり動いたりしながら体験的に身につけていくという点では、リトミックと共通する考え方があります。

そのうえでソルフェージュのレッスンでは、  
歌うことや音を聴き取ることを通して、**音楽を心の中で思い描く力(内的聴覚)**を育てることを特に大切にしています。

音楽を身体で感じながら、同時に「音と音のつながり」や「音楽の流れ」を理解していくことで、楽譜を見たときに自然に音楽が頭の中で響くような力を育てていきます。

Q なぜわらべうたなのですか?

A 当教室で用いているわらべうたは、ハンガリーの音楽教育家ゾルターン・コダーイが提唱した音楽教育理念に基づいています。


コダーイは、音楽教育の出発点を「自国の民謡」とし、子どもが無理なく歌える音域と、自然な言語リズムをもつ歌から始めることを重視しました。これは、内的聴覚の形成や正確な音程感覚の育成において、非常に理にかなった方法であると考えられているからです。


しおたに式ソルフェージュ®️では、日本においてこの理念を大切に受け継ぎ、わらべうたを通して子どもたちの音楽的基礎を育てています。


わらべうたは単なる情緒的な活動ではなく、将来の読譜力や表現力へとつながる、大切な音楽の土台です。

身体を通して経験することで演奏へと繋がります。

当教室では、わらべうたを大切な柱のひとつとして取り入れています。

Q 楽譜を読むのが苦手です

A まず、なぜ苦手と感じているのかを大切にしています。

音の高さや長さだけを追う読み方になっている場合、楽譜はとても難しく感じてしまいます。


楽譜を読むことは、頭の中で音楽が鳴るようになると、ぐっと楽になります。

内的聴覚や内的拍感、拍のまとまり、ハーモニー感をしっかり感じられるようになることで、楽譜は「音の記号」ではなく「音楽」として見えてくるようになります。


そのようになると、苦手意識は少しずつ薄れ、新しい曲に出会うことが楽しみへと変わっていきます。

Q リズム感がないのですが良くなりますか?

リズム感は、生まれつきのものではなく、育てることができます。


ソルフェージュやわらべうたを通して、内的拍感や拍のまとまりを身体で感じられるようになると、リズムは「数えるもの」ではなく「感じるもの」へと変わっていきます。


身体で自然に感じられるようになることで、演奏にも無理のない流れが生まれ、音楽にいきいきとしたリズムがあらわれてきます。


ピアノのレッスンの中にもこれらを取り入れ、歌い、動きながら、心と身体の両方でリズムを育てていきます。

Q 大人のレッスンもありますか?

A 当教室では、2歳半から大人・シニアの方まで幅広くレッスンしております。

楽譜が読めない初心者の方も、経験者の方も、その方の目的やペースに合わせて丁寧に指導いたします。


大人の方で、力みや身体の使い方にお悩みの方には、師であるポーランド人ピアニストMichal Sobkowiak氏より学んだ奏法をもとに、無理のない自然な音の出し方をお伝えしております。